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暴力団の現状

全国の暴力団

暴力団組織と勢力(平成29年末現在)

組織別 構成員 準構成員等 合計 対28年比 構成比率
六代目山口組 4,700 5,600 10,300 -1,500 29.9%
神戸山口組 2,500 2,700 5,100 -400 14.8%
住吉会 2,900 2,900 5,800 -800 16.8%
稲川会 2,300 1,800 4,100 -300 11.9%
その他 4,400 4,800 9,200 -1,600 26.7%
合 計 16,800 17,700 34,500 -4,600 100%

※ 本表の数値は概数です。

全国の暴力団は、平成4年3月1日、暴力団対策法が施行されて以来、勢力が減少していたが、平成8年以降は逐年、微増の傾向となり、平成17年以降は減少に転じている。
平成29年末現在の暴力団構成員と準構成員等の数は34,500人で、前年に比べ4,600人減少し、統計が残る昭和33年以降、最小人数を更新した。

主要暴力団の動向

六代目山口組

  27年8月末に六代目山口組から13人の直系組長が離脱し、神戸山口組を結成して以降、両団体は依然として対立抗争状態にある。こうした中、昇格人事により執行部の体制を充実させたほか、死亡した直系組長の後任を間隙なく継承させるなど、組織の維持・強化を図った。また、神戸山口組の内部対立に乗じ、組員の切り崩し工作を積極的に行うなど、神戸山口組の弱体化を図るとともに、自らの組織拡大を図った。

神戸山口組

  六代目山口組と対立状態にある中、4月、傘下組織の一部が「任侠団体山口組(その後、任侠山口組に改称)」の結成を表明するとともに、神戸山口組の組織運営の批判を行った。執行部はこれに対し、直系組長の昇格人事や別団体の結成に関与した者への処分を行った。8月、任侠山口組が、神戸山口組の組織運営等に対する更なる批判を行った。9月には、任侠山口組の代表である織田絆誠こと金禎紀に対する拳銃使用の襲撃事件が発生し、関係者が射殺されるなど、内部対立状態は一層深刻化した。10月、兵庫県淡路市所在の本部事務所に対する、神戸地方裁判所による使用禁止等仮処分命令の決定が下されたが、神戸市内所在の拠点を利用するなどして各種会合を行っている。

住吉会

  2月、直系組織の代表を継承させたほか、3月には、専任相談役の役職を新設するなど、組織の強化及び活性化を図った。9月、総裁西口茂男の死去に伴う葬儀が行われるとともに、埼玉県内の住吉会関連施設において会長関功以下約300人が出席し、「故西口茂男を偲ぶ会」が開催された。

稲川会

   28年に破門処分を下した直系組長に関し、その配下であった組員宅等の関係箇所に対する拳銃発砲事件が敢行された。また、同組長の配下であった組員らを取り込むなど、組織の引締めを図った。さらに、9月、役員昇格人事を発表するなどして組織の強化を図った。また、六代目山口組や関東地区の団体を中心として食事会を行うなど他団体との交流を深めているが、神戸山口組とは付き合わない方針を維持している。

最近の組織の特徴傾向

寡占化

暴力団勢力に占める六代目山口組、神戸山口組、住吉会、稲川会の主要4団体の勢力は、平成29年末では73.3%を占め、大規模組織への寡占化が著しくなっている。
しかし、全暴力団構成員等の半数弱を占めていた六代目山口組が分裂したため、一極集中の状態に変化が生じていることから、暴力団の動向を注意深く見ていく必要がある。

資金源活動の多様化

暴力団は、暴行、脅迫、恐喝、賭博、覚せい剤の密売などの伝統的な資金源犯罪はもとより、高級自動車の窃盗、強盗等のこれまでは[恥」とされていた事件をはじめ、金融業、産業廃棄物処理業、建設業等の各種事業活動に参入、行政対象暴力、債権回収、公的融資制度への介入、あるいは振り込め詐欺(恐喝)事件などを敢行している。

これらの犯罪を支える「リセット屋」、「口座屋」、「秘書センター」などの犯罪インフラが構築されている実態もあり、暴力団は社会のあらゆる仕組みに介入し、ビジネス化された資金源獲得活動を進めている。

静岡県の暴力団

暴力団構成員数(平成29年末現在)

組織別 構成員 準構成員 合計 構成率
六代目山口組 405 435 845 69.2%
神戸山口組 40 20 60 4.9%  
住吉会  - - - -
稲川会 135 100 235 19.3%
その他 45 40 80 6.6%
合 計 625 595 1,220 100%

※ 本表の数値は概数です。

県内暴力団の地域別分布状況(平成30年3月末現在)

系列 二次団体 主な県内での活動地域
六代目山口組 國領屋一家 浜松市・沼津市など
七代目一力一家 浜松市・浜北市・掛川市など
六代目清水一家 静岡市・富士市・掛川市・袋井市など
藤友会 富士宮市・富士市・伊豆の国市・三島市・沼津市など
良知組 静岡市・牧之原市・吉田町・磐田市・浜松市など
二代目小西一家 静岡市
神戸山口組 四代目山健組系傘下組織 磐田市・浜松市など
任侠山口組 三代目東海連合 三島市
稲川会 七代目大場一家 沼津市・三島市・伊東市・下田市・御殿場市など
初代東一家 富士市・静岡市など
四代目森田一家 静岡市・御殿場市・焼津市・藤枝市など
極東会 松山連合会系傘下組織 三島市など

注)静岡県に本拠を置いた指定暴力団「極東櫻井総家連合会」は、平成16年後半に、組織の大半が、複数の山口組傘下組織に吸収されたが、一部「桜井總家」として存続している。

注)この表は、静岡県内に組織された代表的な暴力団を抽出して、主な活動拠点をあらわしたもので、静岡県内に組織された暴力団のすべてではありません。